第4話「若き血潮は紅に燃ゆ」第二弾
「うんとこどっこい」汗だくでTFOを押している団兵衛さんに容赦のない甲児くんの檄が飛ぶ。
「もっと強く押してよ!今朝何を食べたのっ!?」
「年寄りを殺す気か?」団兵衛さんのやけくその蹴りで離陸するTFO・・・一体この描写は何を意図していたの
か、少し謎が残る。
無事TFOで出撃した甲児くんは華麗なテクニックで次々とミニフォーを撃ち落していく!
少々調子の悪かったTFOでも、甲児くんの腕前ならミニフォーなんて敵ではないのだ・・という事が納得のいく
戦いぶりだ。
「へへへ、ここだ、ここだ~い」動き回るTFOに誘われて、円盤獣が街を離れ、後を追ってくる。
「う~ん、なかなかやるね、甲児くんは」感心する宇門所長。 (所長当たり前でしょう)
「これからが大変だ。どう逃げるのか」
大介さんの心配をよそに、海上まで敵を誘導した甲児くん絶好調。
ところが、新たにミニフォーの援軍が現れ、円盤獣の口からは磁力のネットのようなものが放たれてTFOは
その網に捕えられ、ミニフォーの集中攻撃を浴びてしまった。
「うわあーっ!」
TFOから炎が噴出しネットが外れて、TFOはどこかの島へ墜落、海岸の岩場に激突して甲児くんは砂浜に
投げ出されてしまった!
砂浜で気を失ったまま、波に洗われる甲児くん。だが、さすがに歴戦の勇士だけあって左腕の負傷はあれど
何とか立ち上がった。あたりに人の気配は無く、熱帯植物の林と砂浜が広がるばかり。
通信機も破損がひどくて通じない。ふらふらの状態ながら歩いてみたがやはり誰も居ない。
「孤島に不時着してしまった・・こんなところでくたばってたまるか!!」
あくまで前向きの甲児くんはTFOを修理しようと決めるが・・・。
研究所では宇門所長が、通信の途絶えたTFOに何かあったに違いないと焦っていた。
しかし大介さんは余裕の表情で「捜索してきます」と、グレンダイザーを発進させたのだ。
その余裕のわけはむろん、通信機があるからだ。
懸命に片腕だけで工具を使い、TFOを直そうとしていた甲児くんも自分の腰に何かがあるのにやっと気がつ
いた。
「・・発信機だ」
「南西200キロの地点だ」レーダーで位置を確認した大介さんはグレンダイザーで急ぐ。
「誘いに乗ってやって来おったな」マザーバーンのテレビスクリーンに映るグレンダイザーを見ながら呟くブラ
ッキー。
「少し様子を見てやれ。後で泣くなよ、フフッ」
よろしいですな腐ラッキー隊長!自分もご一緒に出歯亀したいであります。
孤島の上空へやって来た大介さんは、砂浜に不時着しているTFOを発見。
さっそく着陸して駆け寄っていく!
背を向けている甲児くんは、一心不乱に修理をしていて気づかないが、疲労も極限に達してか、工具を持つ
手が小刻みに、次第に足腰にも震えが走りだしTFOから滑り落ちてしまう。
「甲児くん!!」やっと甲児くんは大介さんの方を見るが、意識は遠退いていく。
「また・・世話をかけたな」悔しげにそれだけ言うと仰け反るようにして気絶してしまった。
「甲児くん!甲児くん!!」これでもかと名を呼ぶと、大介さんは倒れる寸前の甲児くんを見事抱きとめ、
その膝の上に寝かせ、顔を覗き込むのであった。
すみません、第3弾へと続きます。良かったらお付き合い下さいませ・・・。