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第18話「発進!!秘密ルート7」 後半


「なに!兜甲児にベガクロンを注入して、デューク・フリードのふところに戻したと言うのか」

ガンダルの報告を聞いた(らしい)ベガ大王の第一声から、後半戦は始まった。

「指令一つで、いかような働きもいたします」

レディ・ガンダルが答えた。

甲児くん、いつの間にかもう宇宙人の間でも有名人なのね。
 


それに、大王にどんな説明をしたのか知らないけど、甲児くんがデュークのふところにいるって、

どーゆー意味!?

レディ・ガンダル・・・あんた いったい何をどこまで知ってるのか、私にも教えて欲しいわ。



「これも私の作戦でございます。兜甲児は間もなく我らにグレンダイザーの基地の所在を知らせて参りましょう。

もはやデューク・フリードの運命も風前の灯かと」

「デューク・フリードさえ始末すれば我らの天下じゃ。作戦の成功を楽しみにしておるぞ」

「ははーっ」

ガンダル司令は即座にブラッキーに作戦の実行を命じた。

「承知いたしました。早速インベーダー作戦を開始します。円盤獣ガデガデ、ベガコントロール電磁波発射せよ」

ブラッキーが手元のボタンを押して号令をかけると、八ッ滝村近くの山中の地面から怪しげなアンテナが伸びて

くるくると回りだした。



「すみません、ご心配かけて」

研究所の観測室へ、大介さんに続いて入って来た甲児くんが謝罪の言葉を口にすると、

宇門博士は椅子から立ち上がり二人を迎えた。

「いやあ、無事で何よりだった」

博士の表情が緩んだのもつかの間、突然甲児くんが両手で頭を抱え苦しみだした。

「どうした!?」驚いた博士が尋ねると、甲児くんは

「あ・・・ちょっと頭痛が・・・失礼します」

と、それだけ言うと観測室から出て行った。

怪訝な表情で見送った博士と大介さん。

「どうも変だな、甲児くん」

「うーむ、疲れているんだよ」

「そう言やあ、お父さんも疲れたでしょう。僕が代わりますから少し休んだらどうですか、お父さん」

「いやあ、まだまだお前たちには負けんよ」

「無理言っちゃってぇ」

「んーっ?ふっふふ」



思いやりと愛にあふれているけれど、ちょっと不思議な親子の会話を交わす博士と大介さんをよそに

甲児くんは自室に戻った。

明かりも点けず、真っ暗な部屋で、甲児くんはトランシーバーのようなものを取り出した。

うつろな表情で、しかししっかりと、その小型の発信器らしきもののボタンを指で押すとライトが点滅し

何らかの機能が働き始めたようだ。

しかし、さすがに時代を感じると言うか、この発信器は昔お父さんが聴いていたポータブルラジオにしか見えない。

ちなみに交番の前でベガ兵士が使っていた通信機は、なめくじに似た形のケータイみたいな機械だった。

なかなか斬新なデザインです。



甲児くんがスイッチを入れると、すぐにブラッキーのいるマザーバーンがそれを捉えた。

「兜甲児からの通信です」

「ようし、場所を円盤獣に知らせろ。いよいよ攻撃だぞ」

お手柄目前、テンション上がったブラッキーの号令で円盤獣ガデガデは山中から飛び出した。



「じゃ、頼んだよ」

「おやすみなさい」

何だかんだ言って大介さんに夜勤を代わってもらうらしく、博士は観測室から出て行こうとしていた。

と、その時、警報の音とともに赤いランプが点灯した。

「んっ、どうした?大介」

「所内のどこからか、発信音が・・・」

「なに!?」



電波探知機を手に、大介さんと博士は所内の発信源へと向かった。

ある部屋の前で大介さんは立ち止まる。

発信音はそこから出ていた。

勢いをつけ、ドアに体当たりをかけて押し入ると、真っ暗な部屋の中で甲児くんが立っている。



「何をしてる!甲児くん!!」

振り向いた甲児くんの目が青く光ったかと思うと、「野郎!!」と短く叫んで殴りかかってきた。

大介さんは「ふっ、可愛いチンピラだ」とは言ってないけど、たぶん思っただろう。

甲児くんの拳をかわして、みぞおちに一発食らわせ軽く投げ飛ばした。

したたかに、床に身体を打ちつけた甲児くんは、気を失った。

大介さんは倒れた甲児くんの傍に発信器を発見。

すばやくそれを拾い上げ、窓から飛び降り(この部屋は2.5階くらいにあるんだけどね)

ジープを出した。

大介さんはしばらくジープを走らせて、研究所から少し離れた辺りで発信器を乗せたまま飛び降りた。

無人のジープは山道の坂をを降りていく。



「変です!!発信器が移動しています」

「何!?」

スクリーンを見ると、ベガ兵士の報告通り発信器を表す光の点滅がたしかに移動しているが、ブラッキーには

意味が分からない。

つい、イラッときて叫んでしまった。

「うーん、かまわん!4キロ四方を絨毯爆撃しろ!!」

せっかくイイところまで行っても、詰めのところでテキトーになってしまういつものパターンかな。

大体、4キロにする根拠もわかんないね。

まさか、四方だから4キロとか・・・ありうる~。




投げ飛ばされて気絶した甲児くんをベッドに寝かせ、大介さんは瞳孔の観察などを始めた。

博士は状況が分からず困惑している。

「これは一体どういうことだ」

「おそらく、ベガクロンを注入されたんでしょう」

「ベガクロン・・・」

「ええ、ベガクロンを注入され一定の電磁波を受けると、その人間は一時的催眠状態に陥り、敵に記憶させられた

行動を取るんです」

「おそろしいことだ・・・」



その時、辺りで大きな爆発音が響き渡った。

「はっ!!」

大介さんが窓に駆け寄って外を見ると、多数のUFOが飛来し研究所の周辺を手当たり次第に攻撃している。

「シラカバ牧場が危ない!」

「甲児くんはどうする?」

博士に聞かれ、大介さんは「可哀想だけど・・・」とつぶやくと、どこからか極太の縄を持ってきて

甲児くんをベッドにくくりつけた。

手早く事を済ませ、急いでシラカバ牧場へ駆けつけると、案じた通り牧場はベガの爆撃で大変な有様だった。

大介さんは特殊バスに牧葉、荒野一家のみんなを乗せて研究所へ無事連れ帰り、グレンダイザーで

出撃しようとしたが、いつものように出て行くと居場所が知れてしまう。

博士は秘密ルートの使用を検討したが、どのルートの周辺でも敵の破壊活動は行われていて

問題なく出撃出来る選択肢はなかった。

「このままじゃこの一帯がめちゃめちゃにされてしまう。一つのルートを犠牲にしても出撃しなければ」

「うーむ」

「ねえ、お父さん!!」

「・・・よし、ルート7、それでいこう!」

大介さんの進言を受けて、博士はそう決断した。

「わかりました」

大介さんはさっそく駆け出した。

「ルート7、ゲートオープン!!」

博士の声が響く。
 


秘密ルート完成の今回から、出撃の際にグレンダイザーが方向転換して、各ルートへ出る射出台へ移動します。

すごい巨大設備です。

最初に所員や大介さん甲児くんに説明してた口ぶりだと、みんな知らなかった・・・?

いや、あれはただの確認です!ですよね・・・?

とにかく、グレンダイザーは回転する台に乗ってルート7へと入った。

「グレンダイザーGO!」



長い洞窟の向こうに外の光が見え、グレンダイザーは滝の裏側にある秘密ルートの出口から飛び出した。

「出た!グレンダイザーが出撃したぞ」

ブラッキーが興奮して叫ぶ。

「円盤獣ガデガデの全円盤に告ぐ!グレンダイザーの基地発見!!全機総攻撃せよ」

円盤獣ガデガデは、いくつもの円盤が集まって、くっついたり離れたりするムカデのような形の円盤獣です。

それが一斉に集まってきて、グレンダイザーが現れた滝の辺りを攻撃開始する。

残念ながら、基地となる研究所とは、あさっての方向ではあるんですけどね。

むしろグレンダイザーにとっては格好の餌食となって、簡単に数機破壊されてしまう。

たまらずガデガデは連なって、ムカデ型を形成して対抗する。


「おっ、あれが磁力発信器だ」

大介さんはガデガデの頭部アンテナが甲児くんを操る発信器だと見破り、攻撃を仕掛ける。

しかし、逆にガデガデに絡みつかれてピンチに!

さらに研究所では気を失っていた甲児くんが目を覚まし、縄をブチ切って(なぜか細くなってて簡単に切れた)

部屋から出ていく。(しかも異常な怪力になってる。引っ張っただけでドアのノブが取れた)

監禁されていた部屋から出た甲児くんはフラフラと観測室に侵入し、ナイフを振りかざして林さんを蹴散らし

博士に襲い掛かる。


一方グレンダイザーは絡みつく円盤獣に苦戦していたが、グレンダイザーの顔に噛みついていたガデガデの頭部を

渾身のパワーで取り外し、発信器もろともスペースサンダーで爆破に成功した。


その瞬間、甲児くんは苦悶の表情を浮かべ、ナイフを取り落し膝から崩れ落ちた。


頭部を失ったガデガデは統率を無くし、全機グレンダイザーにやっつけられた。



かくして研究所は平和を取り戻した。

正直な話、今回の見どころはここからです。

観測室へ帰還した大介さんを、正気に返った甲児くんが博士と共に出迎えた。

「大介さん、申し訳ない。俺、恥ずかしいよ。命令を守らなかったばっかりに、ひでぇ目にあった。許してくれよ」

こういう時の甲児くんは素直です。

「こらえ切れないのは甲児くんの性分なんだ。わしからも頼む、許してやってくれ」

微笑みながら横で見ていた博士が、すかさずフォローを入れた。

「シラカバ牧場と荒野牧場が大破した。罪滅ぼしに大工をやれよ」

大介さんは笑顔でそう提案した。

「あ、ああ・・・でも・・・大工はいいけど、ベガクロンに冒された俺の身体は・・・」

「12時間電磁波を受けなければ、赤血球に食われてなくなってしまうよ」

「ほ、本当かい?」

不安げな表情から一転、甲児くんもほっとした笑顔を見せた。

この場面で、当時お年頃?だった自分が「ベガ(クロン)におかされた俺の身体」と言う

甲児様のセリフに過剰反応した記憶がうっすらある事は言うまでもありません。

「これも〇女子の性分なんだ。わしからも頼む。許してやってくれ」

と、宇門博士はフォロー・・・してくれないかな~(^-^;



円盤の爆撃を受けてボロボロになってしまったシラカバ牧場では、ひかるたちが片づけや建て直しの

作業に励んでいる。

そこへジープに乗った大介さんと甲児くんがやって来る。

「こりゃあ、大介!遅いぞう!!何しとるんじゃ、この忙しいのに!!」

小屋の屋根の上で釘を打っていた団兵衛さんが叫んだ。

「おじさーん、僕も手伝いますよぅ」

運転席から甲児くんが手を振る。

「いやぁ~、すまん甲児くん~!それに引きかえ大介ときたらまったくー!!」

と、怒りつつ自分の手をトンカチで叩くという小ネタをはさむ団さんです。



「こいつ、調子いいぞ。まだベガクロンの後遺症が残ってるな」

「うふふ。いやぁ、これは性分で~☆」

「こーいつ~

ウインクする甲児くんのおでこを、軽くグーで小突く大介さん・・・。

(その時、私の中で何かが崩れたのかも知れません)

「こりゃ大介ー!!」

「は?」

「今度は甲児くんをいじめにかかっとるな!?まったくおまえというヤツはー」

「う・・・あ、いや・・・」

大介さんは渋々手をどけ、甲児くんはちょっとすまなさそうに、そんな大介さんの様子を

横目で見ているが、やがて二人とも楽しげに笑いだしてしまう。

「アハハ」 「ハハハハ・・・」



おしまい
























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第18話「発進!!秘密ルート7」 前半

世間は三連休でしたね!!

私は残念ながらそうじゃなかったんですが、久々にゆっくりできたので各話解説やってみたいと思います。

それにしても一年に一話ペースじゃ、この先何年かかるんだ~(><)

まあ、老後(もうその域かも知れないですが)の楽しみにボチボチやっていきます。

何ならデカ文字に変えようかなあ(笑)

どうぞよろしくお付き合い下さいませ!




さてこのお話・・・そんなタイトルだったんですね。


すっかり忘れてました。

作中の、他の色々なことに気を取られちゃって・・・。


え?どんなって?またそんなぁ おとぼけになって。 知ってるくせに~

アレですよ、アレ。

え?ほんとに忘れてるって?

しょうがないですねえ。ま、30年以上も経ってちゃねえ。

でも、詳細は忘れても印象やら衝撃は残ってたりするもんです。

少なくとも私にとっては、そうなんです。



一応念のためあらかじめ申し上げておきますが、当店各話解説は

完全に妄想自己満足路線まっしぐらなので、どうぞご注意下さい。


もう既におわかりかもですが、今回は特にうざい感満載です。

拒絶反応の予感を覚えられた方は、お読みにならないようお勧め致します。


と、言い訳も済ませた事ですし、それでは問題の(個人的に)18話、視聴してみます~。




宇宙科学研究所の地下から様々な方角に向かって伸びる8つのルートを示した地図が、モニターに映し出されている。

宇門博士が、その画面の前に立って、大介さん甲児くん、そして所員達に説明をしているところから物語は始まる。

「この秘密ルートは、グレンダイザー発進の時に宇宙人の目をくらます為のものだ。幸い第二次大戦の時ここは

日本軍の要塞になっていた所で、数多くの空洞がある。これを利用して造ったものだ。

諸君には本来の宇宙研究の他に、もう一つ仕事が増える事になるが、そこは一致協力して欲しい。

それが地球防衛につながるのだ。わかったら各ポジションに戻って仕事を続けてくれ」

降って湧いたように現れた国家事業的規模かなーとも思える秘密ルートの説明も、4行あまりでおしまいなんですけど、

まぁ、いつもの事だし、いいじゃないですかね。
 
本放送で見た時も、何ら疑問にも思わなかったなあ。


博士の言葉に従い、三々五々散ってゆく甲児くんと所員。

大介さんはたぶん、特にする事がないため残っている。博士は上機嫌で大介さんに歩み寄り肩に手を掛けた。

「たのむぞ、大介」

大介さんは真剣な眼差しで、「はいっ」とうなずいた。


その夜、研究所から少し離れた集落の近くで、UFOが目撃される騒ぎが起こっていた。

村人たちから通報を受けた駐在の警官二人と、目撃者の村人二人の計四人はパトカーに乗ってUFOを追い

雪山へと入って行った。

パトカーを降りて四人がしばらく歩いてゆくと、辺りの木をなぎ倒し地面に着陸している、怪しく光る円盤を発見した。

驚いて木の影から覗いていると、円盤の表面に四角い穴が開き、中から人影のようなものが四つ現れた。

手に、銃らしき武器を持った、まぎれもない宇宙人(ベガ兵士)を目の当たりにして、警官の一人が恐さのあまり

拳銃を抜きベガ兵士めがけて発砲してしまった。

弾丸は命中したもののまったく効果はないようだった。

慌てて逃げようとした四人だったが、ベガ兵士の銃から放たれた光線が 当たると、

全身が白い輝きに包まれて倒れてしまった。

動かなくなった四人に近づいたベガ兵士達は作戦通りといった様子で、素早く彼らに乗り移った。

かくして駐在さん二人と、村人のトラック運転手、ガソリンスタンドの従業員の四人はベガ星人の手先となって

目を青く光らせながら立ち上がり、ゆっくりと麓へ向かって歩き始めた。



同じ頃、研究所でもUFOの出現をキャッチし、メインスクリーンに映し出された映像を博士と甲児くんが見つめていた。

挑発的に頻繁に編隊を組み替えながら、ミニフォー群が飛んでいる。

「偵察機だな、こいつは」つぶやく博士。

「よーし、蹴散らしてやるぜ!」 甲児くんは当然、威勢よく出ていく。

「甲児くん!早まるな!!」 これも当然ながら返事は、ない。

所変わってシラカバ牧場。

大介さんは愛馬シルバーのひづめをトンカチでたたいていた。

すると腕の通信機が鳴った。

「はい、大介です」

「今、甲児くんがそっちへ行ってる。UFOを迎え撃つつもりだ。無茶させないで欲しい」

「わかりました、お父さん」

ちょうど甲児くんの乗ったジープがシラカバ牧場のゲートをくぐり、TFO格納庫へ突き進んでくるのが見えた。

大介さんは両手を広げてジープの前へ立ちはだかった。

甲児くんはジープを止めて、じれったそうに叫んだ。

「UFOが来るんだい!じゃまするないっ」

「所長の指令があるまで出動は許さん!」

「黙って見てろってのか?」

「闇雲に動いても敵の策に落ち込むだけだ」

「・・・わかったよ」

ジープを飛び降りた甲児くんの後ろから、ひかると吾郎、番太がやってくる。

「ただいまあ~」

「やあ、おかえり」

優しく迎える大介さんだが、その時、雑巾を裂くような悲鳴ともつかぬ叫びが・・・。

「きたー!UFOじゃあー」

やぐらの上で、望遠鏡を覗きながら団兵衛さんが騒いでいる。

「ええっ」

見上げる空には、確かに不気味に光る数機の円盤が飛んでいた。

「ひかるちゃん、吾郎くん、危ないから隠れていなさい」

「えー」

この頃はまだ、牧場メンバーは宇宙人の脅威を知らないしどことなくのんびりしている。

ひかるさんはどっちかというと子供の部類で、番太もいるんだね。

「UFOカムカムよー」

「おじさん、やぐらを降りて!!」

喜ぶ団兵衛さんには、大介さんの注意なんか聞こえない。

それどころか、番太までやぐらにのぼって、二人してUFOカムカムを始めた。

こうして改めて見ると、大介さんもよくよく気苦労の多いキャラですが、それが似合っちゃうんですよね。

ミニフォーは答える代りにビームを発射。二人はやぐらから落下し、その上から真っ二つに折れたやぐらが迫る。

あわや下敷き・・・と、ひかるが両手で顔を覆った瞬間、大介さんが間一髪のところで二人を抱きかかえて救い出した。

「くそう、もう我慢ならねえや!」

「甲児くんやめろ!」

大介さんが止めるのも聞かず、甲児くんはTFOを発進させミニフォー部隊に向かっていった。

TFOのミサイルをかわしながら、ミニフォーは退いていく。



「おかしい・・・この辺りに着陸しているはずだ」

追跡するTFOは、昨夜の集落上空へとやって来た。

「よし・・・降りてみよう」

TFOを降りた甲児くんは、手近にある村のGSで仕事をしている人に尋ねた。

「あの・・この辺にUFOが着陸しませんでしたか?たしか、このあたりなんだが」

振り向いた男の目が青く光り、男は突然ガソリンの給油ノズルを甲児くんに向け、火炎放射器のように炎をあびせてきた。

驚いて身をかわし、GSから走り出ると、今度は大型トラックが甲児くん目がけて突っ込んで来た。

「ああっ」

倒れ込んで、猛スピードのトラックをよける。

トラックは急ブレーキで止まったかと思うと、倒れている甲児くんの方へバックで戻って来た。

「うわあっ!いったいこの村の連中はどうなってるんだよ!」

起き上がって、甲児くんは行く手にあった交番に駆け込んだ。

「おまわりさん、おまわりさん!」

おまわりさんに・・・異変を知らせようと?協力を頼みに?助けを求めて?

まあ・・・ファンとしてはスーパーヒーローが交番に助けを求めて駆け込む図ってゆーのは

ちょっと抵抗があるけど、「おまわりさんっ」って言い方がかわいいし、あせってる顔もかわいかったので許す。

もう、なんでもええし。



とにかく、呼ばれて振り向いたおまわりさんの目は、やっぱり光ってて無表情。

あっ!こいつもかーって踵を返して逃げ出そうとした甲児くんだけど、次の瞬間にはビクッとなって

動きが止まってしまう。

なぜならば、おなかに銃を突きつけられてしまったから。

甲児くんは両手を上げ、悪いおまわりさんに言われるがまま、交番の外へ出ると見せかけて

後ろ向きに蹴りを入れ、銃を持つ手首に手刀を食らわせ、ぶん投げて脱出しますけど、

交番を出たところで別のおまわりさんに銃床で頭を殴られて、気絶してしまいます(泣)

おぼろげになってゆく甲児くんの視界には、交番の外で十人以上の警官が仁王立ちしているのが映る。
 
これってみんな、ベガ兵士?

全員が化ける必然性がよくわかんないですが。

そもそもこんだけ乗り移るれるだけのおまわりさんがいたんかいな??

・・・まあ、ええわ。


甲児くんが意識を失うと、ベガ星人の化けた警官の一人がおもむろに通信機みたいなものに向かって連絡を取る。

「こちらインベーダー02、インベーダー02。予定通り兜甲児を捕まえました」

へえー、そうだったのですか。これは甲児くんを捕まえるっていう作戦だったんですか~。

約40年ぶりにわかりました。

「よしっ、兜甲児にベガクロンを注入し、デューク・フリードの出現を待て。やつはきっと助けに来る」

「了解」

ブラッキー隊長の作戦だったわけですね。



夕日を浴びてオレンジ色に染まる研究所。

管制室では林さんが必死の呼びかけを行っていた。

「甲児くん、甲児くん、応答願います。甲児くん!・・・所長・・・八ヶ滝村の辺りで音信が途絶えました」

「うーん、大介、捜しに行ってくれんか」

しかし、博士の頼みに珍しく背を向けたまま、大介さんは答える。

「嫌ですね。あいつは制止も聞かず勝手に飛び出して行った。いわば自業自得です」

「それはそうだが・・・」

「僕は嫌です」

そう言い放つと、大介さんは走り去ってしまった。

そして甲児くんは、大介さん言うところの自業自得によってベガクロンを注入されているわけなんですけど、

これはやっぱり、ちょっとだいぶ当時衝撃だったですね。

裸ですし。・・・ベッドに寝かされ、洗脳。何かいかがわしいフンイキ・・・

ベッドが赤で、枕がピンクで、ベガクロンを注入する管が触手っぽいし、ムラサキてゆーのも、一役買ってましたね。

大体、あのベガクロンの素?が脳みそみたいで、不思議な感じです。

ま、とにかく甲児くんが裸にされてえらい目にあうんです。

小松原さんの可愛い甲児くんだけに、何とも言えませんね。

白いブリーフが ミョ~に生々しかったような気が。



「へへへへ、これでおまえは我々のロボットだ!!」

と、四人がかりでベッドのまわりを取り囲んで、ただ見てるだけ風のベガ兵士の一人がつぶやくんです。

妄想が始まると、すべてがいかがわしく見えちゃいますね。

それにしても、なんでベガクロン注入なのかなあ。

村人みたいに乗り移ってしまう方が簡単じゃないの?ブラッキー隊長の趣味っすか??・・・



すでに時刻は夜空に月が輝く頃になって、大介さんは研究所の側壁に腰を下ろし、ギターを弾いている。

・・・甲児の・・・ばかやろう・・・!

大介さん、甲児くんに言うこと聞いてもらえなくて、ちょっとすねちゃったかな?

意地になるなんて、大介さんらしくないなあ。

やっぱり甲児くんだからだよね。

わかるなあ、その気持ち。

だけどね、そう言いながら、このあと(74-18=56話分くらい)ほぼ毎回のように何があろうと

ちゃんと甲児くんの面倒をみてあげて、えらいです。愛です。


そんなこんなで今回は素直になれず、面白くなさそうに研究所内に帰った大介さんは 、管制室の前に差し掛かった時

博士が一人、マイクに向かい一生懸命甲児くんに呼びかけている声を聞く。

一度その場を立ち去りかけて、しかし、思い直したように戻って来て、大介さんは、甲児くんを呼び続ける博士の

両肩にそっと手を置いた。

大介さんは自分が甲児くんを捜しに行くからと博士に告げ、駆け去る。



デューク・バギーに乗り、一路、八ヶ滝村へと向かう。

村に近づくと、バギーのアラームが鳴った。

「よし、近くだな」

ほどなくして、GSの前にTFOが止まっているのが見えた。

「はっ、TFOだ!」

大介さんは急いでバギーを横付けし、TFOに飛び移って、ハッチが開いたままのコックピットを覗き込んだ。

中には気を失っているのか、眠っているのか、操縦席にうつ伏せになっている甲児くんがいる。

「おい、甲児くん、甲児くん!」

手を伸ばし、大介さんは甲児くんを揺り動かした。

「・・・大介さん」

甲児くんは目を覚まして振り返った。

「どうして連絡しなかったんだ!みんな心配していたんだぞ!!」

「すまん、UFOにやられちゃってさ、ここに不時着したんだ。直すのに苦労したよ」

「・・・」

疲れているのか、抑揚のない声で話す甲児くんの話を、いささか腑に落ちない表情で大介さんは聞いていた。

するといきなり、轟音とともに目の前の道路が割れて盛り上がり、円盤獣が姿を現した。

大介さんは急いでバギーに乗り、甲児くんはTFOを発進させた。

円盤獣はバギーを追って来る。大介さんがバギーの武器で応戦するも形勢不利になったところに

TFOがミサイルを撃ち込むと、円盤獣はあっけなくバラバラになって落ちていった。

「なんでぇ、弱い円盤獣だ」



「ハハハハ、それでよい。あとは兜甲児が始末してくれる」

ブラッキーはわざと円盤獣ガデガデを負けたように見せかけて、ご満悦だった。

迎えに来た大介さんのことは眼中にないようだったけれど、深く考えない。

ガデガデに追われて乗り捨てたバギーをどうしたのかも、ちょっと気になるけど、適当にあとで

山田さんとかが拾いに来たと思っとく。



そんな事より、あの小さいTFOに二人で乗って帰った事の方が、重要よね。



というところで、前半が終了です。



ますます楽しい後半にご期待下さい!!



グレンダイザー各話解説#16「こころにひびく愛の鐘」その④

甲児くんが牧場へ戻ってみるとそこには既にXの命令を受けたカオリさんが帰っていた。


手にした銃を宇門博士の背中に突きつけ、団兵衛さんやひかるさんと対峙している。カオリさんは甲児くんに気づくと


博士に向けた銃を更に見せつけるようにして叫んだ。「寄るんじゃない!」


そこへ大介さんも帰って来て、状況を見て取るやシルバーから飛び降り、宇門博士の方へ駆け寄ろうとした。


カオリさんは大介さんに向けて銃を放ったが、大介さんは地面に倒れ伏して危うく攻撃をかわした。


「これ以上近づくと所長を撃つ!」博士を楯に凄むカオリさん。


大介さんはそばにいる甲児くんにささやいた。


「いいか、甲児くんカオリさんのヘアアクセサリーを取るんだ」「アクセサリーを?」「おそらく脳波リモコンマシーンだ」


「よしっ」 左右に分かれてカオリさんににじり寄る二人。


カオリさんは苛々した様子で銃を構える。そこへ、頭に包帯を巻いた林さんが走ってくる。


「カオリさん!撃つなら俺を撃て!」


甲児くん「林さんは自分が的になる気なんだ」


大介さん「危ない!林さん」


博士「林くん!来ちゃいかん!」


「近づかないで!!」 林さんに銃を向けるカオリさんの頭に諜報員Xの声がひびく。


「撃つんだ!皆殺しにするんだ」 しかし、カオリさんは額にじっとりと汗をかいて、手は震え、引き金を引くことができない。


林さんはまっすぐにカオリさんに向かって歩いてゆく。


「カオリさん、僕だよ。わかるね?」 


見つめ合う二人はいつか見た同じ光景を思い出していた。


どこかの教会で結婚式を挙げたばかりのカップルが寄り添い微笑んでいる。


桜の舞い散る中、林さんとカオリさんは並んでそれを見ていた。


「素敵なカップルね」 「うん」 「私たちもベガ星人との戦いが終わったら結婚できるわね」 「そうだよ」


「いったい、いつになったら平和になるのかしら・・・」


・・・実際カオリさんはどこまで知っているのでしょうか・・・・




「あきらさん・・・」 カオリさんの目から涙があふれ、その手から銃が滑り落ちた。


「ああっ!」カオリさんは急に苦しみだして林さんの腕の中に倒れこんだ。


大介さんは急いでカオリさんの髪からアクセサリーを取り、裏側に取り付けられた装置を指でつまんで砕いた。


「えーい、しくじりよってー!!こうなったら円盤獣フルフルで皆殺しにしてやる!!」


隠れていた円盤獣が姿を現し、攻撃を仕掛けてきた。


「来やがったな!よーし叩き落としてやるぜ」 甲児くんはTFO格納庫へと走り、大介さんはシルバーに乗って


グレンダイザーへと急いだ。「ミサイルでも喰らえ!」「こしゃくな小僧め」


TFOが戦っている間に大介さんはグレンダイザーに乗り込み出撃した。TFOは円盤獣を相手にミサイルで攻撃を


続けたがビームを受けて墜落してしまった。


「大介さあん!あとは頼んだぜ」 ちょうどその時グレンダイザーが現場に到着した。


「貴様たちには地球の草木一本も踏みにじらせはしないぞ!!」 今聞いたらかなりすごい決め台詞な気がします。


円盤獣は炎を吐いて、そこそこグレンダイザーを追い詰めるが、所詮敵ではなかった。


結局いつものようにやられて、諜報員Xもろとも爆発してしまった。




「みなさんには色々とご迷惑をおかけして・・・」


帰り支度をして恐縮するカオリさんに、見送りに来たみんなが明るく声をかけた。


「なあに、気にすることはない」 と団兵衛さん。


「そうよ、また遊びに来てね」とひかるさんも言う。しかし、牧葉家の人はベガ星人のこととか、知らないと思うんですけど


一体カオリさんの行動をどう受け止めていたんでしょうか・・・。すんごいアブナイ人って普通思うはずなんだけど???


温かい言葉にうなづくカオリさんの手のひらに白い粉雪が舞い落ちる。(放送は昭和51年1月18日)


「カオリさんの愛の強さがベガ星人の脳波リモコンマシーンに打ち勝ち、林さんの勇気が敵の作戦を打ち破った


というわけですね」


「うーん、二人の愛の勝利だ」


「愛か・・・」


「愛は死よりも強かったんだ」


と、語り合う宇門親子。この二人はよくよく愛について語るのが好きなんだな。


「じゃあ、さよなら」 「さよならー」


林さんの運転するジープで帰って行くカオリさん。


ゲートのところで手を振って見送る牧葉一家と甲児くん。しんしんと雪が降る。



おわり



続きを読む

グレンダイザー各話解説 #16「こころにひびく愛の鐘」その③


ところかわって再びシラカバ牧場。


牛たちが草を食む様子を、大介さんと甲児くんが柵にもたれてのんびり見ている。


「いやー、まったくこういう風景を見ているとベガ星人との戦いがまるでウソのようだぜ」


今日の大介さんはちょいといつもとキャラ違う感じですが、甲児くんも「ほんとに自然って良いもんですね~」って敬語。


もしグレンダイザーがずっとこのままで物語が進んだら、どんなんだったんでしょうねぇ。


「甲児くん、行くぜ!」「はい!大介さん」みたいな雰囲気ですか。それもちょっと見たいかも知れないです。


ともかく、いつもながらの団兵衛さんや吾郎くんのドタバタと、それを見て仲良く声を揃えて笑う大介さんと甲児くん・・・


しかし、そんな穏やかな時間も長くは続かなかった。


研究所では、どこからか怪電波が発信されている事が判明し、宇門博士は急遽大介さんに連絡を取った。


牧場の近くにそのポイントは存在するらしく、大介さんはすぐに調査のためシルバーにまたがって周辺の捜索に出た。


「どうしたんだろう、大介さん。あんなにあわてて・・・」


駆け去る大介さんを見送る林さんのそばに立つカオリさんの髪のアクセサリーが輝きを放った。


「ああっ!」するとカオリさんは突然頭を抱えて苦しみ始めた。


「どうしたんだ!カオリさん。しっかりするんだ」


うずくまったカオリさんの肩を抱いて叫ぶ林さん。


そこへ二人の背後から諜報員Xが現れた。


「き・・・きさま!!」気付いた林さんが驚いて身構えたが、Xの光線銃に撃たれ頭から血を流して倒れてしまった!


それを見たカオリさんの上げた絹を裂くような悲鳴は、大介さんの耳に届いた。
 

「あれはカオリさんの声だ」


大介さんはシルバーを反転させ声の聞こえた方へ向かって走らせた。


「ま、待てェ~」林さん絶叫もむなしくカオリさんはXに連れ去られてしまった。



取り込み中に何なんですが、この脳波リモコンマシーンっていうのは、呼びだし専門なんでしょうか?


込み入った指令は口頭で伝えるしかないんでしょうか?


だって、そうでないといちいちこの諜報員が牧場までやって来たり、カオリさんが夜中にどっか行ったり、


彼女を連れ去ったりする意味がわかりません。



それはさておき、大介さんは負傷した林さんを発見し、牧葉家へと運ぶ。


博士や甲児くん、団兵衛さん、ひかるさん、吾郎くんも見守る中医師の手当てが行われ、命に別状はないと診断された。


部屋は安どの雰囲気に包まれたものの、カオリさんの行方は知れない。


「博士、カオリさんはいったいどうしたっていうんでしょうか」


甲児くんに答えて博士は、おそらくベガに操られているのだろうと言う。


「カ、カオリさん・・・」眠りながら林さんはカオリさんの名を呼んだ。


林さんのまぶたに浮かぶのは、泣いている小さな女の子。幼かった頃のカオリさんの姿だ。


少女の足元に転がった人形を拾って、少年だった林くんが話しかける。


「またいじめられたんだね」


「みんなが親無し子、親無し子って・・・あたしの人形を・・・」


「泣いたら余計にみじめになるからね。さあ、カオリちゃん元気を出して」


優しく人形を手渡されてカオリちゃんはようやく笑顔になった。



夕焼けの空の下で、原っぱの土管に腰かけて、二人は一つのりんごを分け合って食べた。


「あきらちゃん、ずっと私のお友達でいてね」


「うん」


「指きりよ」 「約束するよ」


シャツのすそで手を拭いて、林くんはカオリちゃんとかたく指切りを交わした。



「林くんもカオリさんも孤児でね・・・それだけに心から愛し合っているんだ。それがこんな事になってしまって・・・」


可愛い部下の災難に心を痛める博士。


〈あの、ヘアアクセサリーが気になる・・・〉


大介さんはカオリさんの様子を思い出し、そう睨んでいた。


「大介さん、さあ、カオリさんを捜しに行こうぜ」


「よし!おのれー卑劣なベガ星人め!」


甲児くんに促され大介さんは再びシルバーでカオリさんを捜しに出かけた。


「おおーい!カオリさーん」


甲児くんはジープで山中を捜索するがカオリさんはなかなか見つからない。



カオリさんは白樺林の中で諜報員Xから新たな命令を言いつけられていた。


「いいか、何とかしてもう一度研究所の様子を探りたい。所長を人質にして連れて来るんだ。いいな!」


カオリさんは光線銃を手渡され、再び牧場へと向かうのだった・・・



続きはその④、最終回で!少し待ってね。







グレンダイザー各話解説 #16「こころにひびく愛の鐘」その②

干し草の山をすくうフォークのアップ。その向こうには林さんとカオリさんのツーショット。


もちろんフォークで仕事をしているのはやっと登場の大介さんです。


肉体労働のさわやかな汗をぬぐう大介さんのそばにやって来たカップルを、さっそく団兵衛さんがにぎやかに出迎えた。


「いや~いらっしゃい!宇門しぇんしぇいに連絡をもらってお待ちしてました!おりましたのよ」


「よろしくお願い致します」


深々と礼をするカオリさんを見て団さんは大喜び。


「こりゃまるで掃き溜めに鶴が舞い降りたようじゃな、おい大介よ!」


大介さんに同意を求める団兵衛さんだが、大介さんはまったく興味がない様子で 「え・・・?」


要領を得ない大介さんの返答に、団兵衛さんはじれったそうに説明を加える。


「えじゃないでしょ!林さんの恋人はチャーミングだと言っとるんだよ、ワシは!ハハハハ」


ちょっと冷やかし気味に明るく高笑いする団さんに、若い二人は顔を見合わせ幸せそうに微笑む。


「ささっ、ずずっとこっちへ!」 団さんに案内されて牧葉家へ入っていく二人を、どうでもよさそうに見ている大介さん。


「どーもわかんねえ」 同じく二人を見ていた甲児くんがつぶやくのを聞いて大介さんが尋ねた。


「ん?何かあったのか?」


「実は・・・バスが変な男に襲われたらしいんだ」


「バスが?」


「うん、それがおかしいんだよ・・・」


「くわしく話してくれないか?」


そう言って大介さんは手にした農作業用フォークを地面にグサっと突き刺した。


変な男に襲われたのがバスじゃなくて甲児くんだったらただじゃおかなかったぞ!!


という大介さんの気持ちが表れてるね!って思ったのは私だけですね、たぶん(笑)



カオリさんを迎えて牧葉一家は楽しく談笑していた。


が、夜も更け皆が寝静まった頃家屋のそばの白樺林を歩いてくる人影があった。


もちろん、それはあのベガ星の諜報員Xだった。


手には何やら怪しい装置を持っている。(パッと見昔のカメラにしか見えないので、変態のパパラッチかカメコのようでもある


気になる方はDVDで確認してみて下さい)


諜報員Xはその機械を操作し、カオリさんに指令を送った。「作戦変更だ。すぐ出て来い」


ベッドで眠っていたカオリさんは一瞬苦しげに眉をしかめたものの、すぐに無表情となってベッドから起き上がった。


そしてネグリジェ(懐かしいですね)にスリッパのままの恰好で、外へと歩き出した。



夜の闇の中、牧場を横切って歩き続けるカオリさん。


折しも・・・と言うか何故か馬小屋には大介さんがいた。大好きな馬の世話でもしていたのだろうか、その辺は定かでないが


大介さんは窓の外を歩く人影を見かけ急いで表へ出てみた。が、あたりには誰もいなかった。


「たしか・・・カオリさんだったような・・・」




翌朝。カオリさんなかなか起きて来ないね、と言いながら牧場で搾乳の作業をしているひかると吾郎のところへ


カオリさんが姿を見せた。


「おはようございます」


「おはよう、疲れは取れまして?」


「ええ、ぐっすり寝ましたから・・・」


「おはよう」


大介さんもやって来てカオリさんに声を掛けた。


「あ・・・、おはようございます」


振り向いて挨拶するカオリさんを見て大介さんは〈この人は夕べどこへ行っていたんだ・・・〉といぶかしく思う。


私としては、あんたも一体あんな真夜中に何をやっていたんだってちょっと聞きたい気もする。


それはさておき、大介さんはカオリさんの髪留めが落ちそうになっているのに気付いて教えてあげる。


「あ・・ああ、アクセサリーが落ちそうですよ」


女性の顔立ちやファッションには全く関心がなくても気配りは十分。もてるはずだ。 


指摘を受けたカオリさんはわずかにいまいましげに顔を曇らせて「あ・・どうも」と、三枚の葉をかたどった緑の髪飾りを


両手で直した。



・・・と、大介さんの次はそこへ特殊バスが現れて、牧場のゲートをくぐって停車した。


「あきらさん!」 バスの中からは林さんが降りてきた。


「お待ちどう。どうだい、ドライブでも行こうか?」


特殊バスでドライブ?これってそういう事にも使ってよかったんですね?


ところがそれを聞いたカオリさんのテンションは低かった。


「・・・ドライブより・・・あきらさんが仕事してるところが見たいわ」 


「ええーっ」


林さんは残念そうにせっかく借りてきた(?)特殊バスに乗って、また研究所へ向かうのだった。


そんな彼らを大介さんはますますギワクの眼差しで見送っていた。「まさか・・・カオリさんが・・・」




研究所の中の待合室のような、当たり障りなさげな一室。


窓の外を見ていたカオリさんが林さんに話しかける。


「ねえ、あきらさん。グレンダイザーはこの近くにあるの?」


「ええっ!誰からそんな事聞いたんだい?」 驚く林さん。


「いや・・・兜さん達が話してたもんだから・・・ちょっと・・・」


〈おかしいな・・・甲児くんがグレンダイザーの事なんか言うはずないんだが・・・〉と戸惑う。


それにしても、せめて『グレンダイザー?何だいそれ』くらいはとぼけて欲しかったかなあ。


林さん正直過ぎるw


「ねえ、他のところも見たいんだけど」カオリさんのお願いに林さんは 「そ、それはできないんだよ」 と困った様子で言った。


「そう・・・」


と、そこへノックとともに宇門所長が入って来た。


「やあー、お待たせしました」 「白川カオリです」 カオリさんに博士はよく来てくれたと挨拶し、今日一日ゆっくりして


将来の事など話し合うようにと告げた。博士、なかなかの上司ぶりでした。





 



プロフィール

家露伊江子

Author:家露伊江子
兜甲児様の引力から逃れられず
2008の夏コミあたりから活動を始め、
周囲を怪訝な顔にさせました。

誰も驚かなかったですが。

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